スペシャルインタビュー2 石川歩が描く、「3年目の進化」

自分のパフォーマンスを出すことに集中したシーズンだった

昨シーズンは春季キャンプから調子が良くて、そのまま開幕を迎えることができました。5月頃から少しずつ疲れが出始めて、夏場は勝てない時期が続きましたが、シーズン終盤に再び巻き返すことができたので、僕としては満足のいく一年でした。12勝12敗、防御率3.27という成績が残りましたが、僕は数字をあまり意識していません。ただ、防御率は1年目より低くなっていたので、そこは良かったと思います。

“2年目のジンクス”に関しては、自分の中でルーキーイヤーに活躍したというイメージがなかったので、全く意識することなくシーズンを過ごすことができました。自分のパフォーマンスを出すことができさえすればいいと思っていたので、周囲からのプレッシャーを感じませんでしたし、1年目に見えた課題に向き合うことだけを考えていました。

最も印象に残っている試合は、9月28日の西武戦です。3位だった西武に1.5ゲーム差まで迫り、最後の直接対決でした。ここで勝たなければ、クライマックスシリーズ(CS)進出はなかったと思います。
この試合もそうですが、9月はCS進出をかけた負けられない戦いが続いていました。大事な場面で使ってもらい、一試合一試合、必死に投げていました。チームも波に乗っていたので、その勢いで勝たせてもらった試合もありましたが、結果として、4勝をマークして月間MVPを獲得することができました。

大舞台でも緊張しなかった

入団後初のCS進出が決まった瞬間は、とても嬉しかったことを覚えています。日本シリーズで投げたいという気持ちでワクワクしていました。そして、CS1stステージの初戦は大谷翔平投手との投げ合いでした。僕は大舞台で緊張するタイプだったので、どうなるのかなと不安で一杯でした。でも、実際マウンドに上がってみると、緊張することなく、シーズン中と同じように試合に臨むことができました。

今オフは肩甲骨や股関節周りの細かい動きを意識しながらトレーニングに取り組んでいました。昨年が良い状態でキャンプインできていたので、今年も練習内容はあまり変えていません。年末年始は、地元に帰ってゆっくりしていました。高校の同級生のサッカー部と仲が良いので、一緒にご飯に行ったりしました。また、去年に引き続いて、ウエイトトレーニングで鍛えながら体重を増やしました。僕はあんまり量を食べることができないので、常にお腹いっぱいの状態にするために、一日5〜6食くらい食べていました。入団当初に比べて10キロくらい変わりましたが、まだベストな体重はわっていないので、今後も探っていきながら、まだ増やせるようだったら次のオフに増やそうと思っています。

調子のブレは精神面の影響が大きいと思う

勝てない試合が続いていても、マウンド上では気負いすぎず、前回の登板を引っ張らないように、ただ無心で投げていました。それでも精神的にキツくて、何かを変えたいと思ったときはヨガを取り入れて気分転換していました。調子のブレは精神面の影響が大きいと思うので、悪くても変えないように、一年間同じことをやり続ければいいかなと思っています。トレーニングなんかもルーティン化して、なるべく一緒のことをしています。
そのルーティンの中で欠かせないのがロスバッハーですね。ほぼ毎日、一日3〜4本飲んでいます。朝起きてから、練習終わり、風呂上がり、寝る前にストレッチしながらなど、食事中の水以外はほとんどロスバッハーです。ミネラル成分が多く含まれているので、寝起きもスッキリしますし、一年目に比べて体が攣らなくなってきたと実感しています。通常の水よりも硬度は高いですが、硬水特有の癖も感じません。炭酸も程よい強さで飲みやすいので、これからも飲み続けたいですね。球場の投手専用の冷蔵庫に入れているので、チームメイトから「これ貰うよ」と言われたりもします。結構評判が良いんですよ。松永(昂大)とか「俺、炭酸水はこれしか飲めんわ」って。着実にチームに浸透していっています。

いい投球をするだけではダメ 勝ちにこだわることが大事

今シーズンの具体的な目標はないですが、昨シーズンよりも負け数を減らして、貯金を多く作れるような投手になりたいです。1年目に比べて、悪い時でも試合を作ることが何度かできていましたが、まだまだ不安定な部分が多かったと思っています。一年間投げていると、悪い時期は必ずやってくるので、そこをどうやって乗り越えるか。そういったところに重点を置いてやっていきたいです。
チームとしては一昨年が4位、昨年が3位と着実に順位を上げていっているので、今年は優勝しかないと思っています。その中でチームにどれだけ貢献できるか。優勝するためには、いい投球をしているだけではダメです。勝ちにこだわっていくことが大事だと思います。3年目になって、昨年までと同じような立場ではいけません。「コイツが登板した試合は勝てる」とチームから信頼されるような投手になっていきたいです。コーチからも「もっと引っ張っていってほしい」と言われたので、そういう部分も少しずつ出していきたいと思います。

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